
お世話様です。
BMデザインの大山です。
実は私楽器が趣味で、サックスを吹いてます。(チョーへたくそですが)
常に家で練習をしているのですが、今のところ苦情は来ていません。
そこで、簡単にリフォームしてある程度防音できる方法を考えてみます。

(1)窓を防音する
窓の防音するには、後付けの内窓がおすすめです。
内窓はLIXILやYKKなど各窓メーカーから出ています。
おすすめはペアガラスです。
普通のペアガラスは3ミリ+3ミリなど同じ厚さのガラスになっていますが、共振してしまうため、3ミリ+5ミリにするなど、厚さを変える必要があります。
内窓を取付すると窓から漏れる音はかなり防げます。
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(2)防音ドアに替える
室内ドアを交換すると住宅内への音漏れを防げます。
画像は建材メーカーダイケンの「音配慮ドア」という商品で、ホームシアターや簡易防音室向けのものです。
ダイケンから防音レベルに合わせて数種類のドアが出ていますので、どれくらい防音したいかによって選べます。
今回のブログテーマの簡易防音室なら、上記の「音配慮ドア」で十分かと思います。
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(3)換気扇を取付する
上記の防音ドアを取付する場合は気密が上がりますので、窒息しないように「吸気」と「排気」が両方できる換気扇が必要です。
おすすめは画像のダイケンDKファンNK08タイプ11型です。
これ一台で吸気と排気が両方できて、熱交換もできる優れものです。
これを取付する場合は外部フードも専用の防音の物を取付します。
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(4)壁・天井を防音する
本格的に防音したい場合、夜遅くまで音を出したい場合には壁・天井の補強も必要です。
既存の壁の内側に、もう一層壁を作ります。
絵で書いたように、吸音ウール+石膏ボード+遮音パネルを施工します。(一例です)
天井、床下の防音は断熱材のブローイングや吹付けという施工法もあります。
ご想像の通り壁・天井は大がかりなリフォームになりますので、ある程度施工時間と施工費用がかかります。
個人的意見ですが、生楽器の練習は夜10時まで、って決めれば「壁はいじらない」でもよいと思います。
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(5)エアコンをつける
当たり前ですが密室になるので、エアコンは必須です。
配管部の気密もしっかり施工しましょう。
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(6)照明を取付する
防音とは一切関係ありません(笑)
でも自宅スタジオやるならぜひおすすめがこちら。
ペンダントライトやスポットライトを取付するとかなり雰囲気変わります。
私のおすすめは配線ダクトです。いろんな照明が取付できて、位置の調整も可能です。

【まとめ】
上記で挙げたもので、壁とエアコンを抜いたとして(超ざっくりですが)
●二重サッシ 10万円
●防音ドア 15万円
●換気扇 10万円
●照明ダクト 5万円
合計で40万円です。
壁もいじるとなると、100万円以上はかかります。
あとはどれくらい防音したいかで変わってきます。
繰り返しになりますが、簡易防音室であれば壁はいじらない、でいいと思います。
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参考まで、ダイケン仙台ショールームで定期的に防音の相談会をやっています。
僕も一回参加したのですが、本社から防音に詳しい担当者が来てくれて、詳しく説明してくれます。
防音ルームご検討の方は一度参加してみるといいでしょう。
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以上、実務者が考える簡易防音室でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。